K店長の宝石ストーリー |
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長年、ジュエリー・宝石に関わる仕事をしてきた経験や知識を生かして 代表的な宝石の特徴や取り扱い方などについて少しずつ紹介していけたらと思っています。 皆様、様々な好みや異論等々もおありになる事と思いますが、気長に付き合って頂けたら嬉しいです。 |
第1話 |
サファイア編 |
初回は自分が一番好きな宝石〜サファイア〜について |
サファイアの語源は、ギリシャ語で青を意味する「サフェイロス」。赤の代表がルビーなら青の代表は迷うことなくブルーサファイア。 凛とした輝きは、人々の心に静かな安らぎをもたらし、良きものへと向かわせる神秘的な作用を持っていると言われています。 歴史的には12世紀以降のヨーロッパにてサファイアは聖職者のシンボルとなり、 現在のローマ法王や大司教の指にもサファイヤが輝いています。 また、英国王室ゆかりの青として名高いロイヤルブルーもサファイアの青。 チャールズ皇太子がダイアナ妃に送った婚約指輪もブルーサファイアでした。 |
現在自分が気に入ってよく身に付けているのは、 カラーチェンジサファイア(アレキタイプ)のリングです。 アレキサンドライト程ではありませんが、光の条件によって 色変わりを見せます。 サファイアは、あまり強い派手な色合いを持つ石ではないので 楽な気分で着けられ心なしか心身の平静を保つのに 役立っているのかもしれません・・・・・。 |
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Pt900・K18ブルーサファイア4.02ct ダイヤ1.28ctリング |
サファイアはルビーを同じコランダムに属する 酸化アルミニウムの結晶です。 その中で赤色だけがルビー、それ以外はすべて サファイアと呼ばれます。 そのためブルーサファイアばかりでなく 色とりどりのカラーバリエーションがあり この仲間をファンシーカラーサファイアと呼びます。 |
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右・Pt900ブルーサファイア2.36ct ダイヤ0.70ctリング |
ブルーサファイア | |||
主要な産出国 | ロイヤルブルー・インディゴブルーなど同じ青色でも様々の色合いがありますが、 最も美しいとされるのが、インドのカシミール産出の コーンフラワーブルー(矢車草の色)と言われています。 |
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・スリランカ ・インドのカシミール地方 ・タイなど |
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カラーサファイア | |||
パパラチア (スリランカ) |
ピンクとオレンジが微妙に混ざった蓮の花の色と 言われるサファイアです。 以前はほとんどピンク色だけの石にもこの パパラチアの名前が使用される事もありましたが、 現在は非常に厳しく鑑別されるようになっています。 |
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ゴールデンサファイア | オレンジとイエローが微妙に混ざりあって 名前の通りゴールドの色調を示します。 色合いの薄い石は、イエローサファイアに分類されます。 |
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オレンジサファイア (スリランカ・マダガスカル) |
赤味がやや強く色・テリ・透明感の良いものは、 とても美しく輝きます。 |
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ピンクサファイア | 色合いの綺麗な石は愛らしい魅力にあふれています。 | K18アメジスト&ファンシーサファイア ファションリング |
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スターサファイア |
カボションカットされた表面に鮮やかな六条のラインが光るサファイアです。 ブルーの他にバイオレットカラーのものもあります。 最高の色合いは、カットサファイアとは異なりインク色したインクブルーとされています。 グレーに近い色合いの石はスターが出やすいですが評価は下がります。 |
サファイアの硬度は9で、ダイヤに次ぐ硬度を持っています。 プラチナ・ダイヤとの相性もとても良く使いやすいデザインであればカジュアルな装いにも積極的に 身に付けることをお薦めします。 ジュエリーボックスの中にしまったままではもったいなくて可愛そうですよ。 |
サファイアの宝石ことば | サファイアの象徴 |
誠実・徳望・貞操 | 信仰・高潔 |