K店長の宝石ストーリー
第2話
エメラルド編

エメラルドといえば、クレオパトラ。
エメラルドは、〜記憶力を高め話術を巧みにし洞察力を育む石〜.。
女性の身でエジプト王朝を牽引していこうとした彼女にとってエメラルドは絶対に必要な政治道具だったのかもしれません。
類まれなる美貌と才知を持つと賛美された女王の孤独とエメラルドの孤高の輝きは決して切り離して語ることはできないでしょう。

「エメラルドと人間に傷の無いものは無い」と言われるほどに
エメラルドには必ずインクリュージョンと呼ばれる
内包物が存在します。
特に目障りだったり美しさを損なうものは別としてあまり神経質になる
なる事はありません。程々の量のインクリュージョンは鉱物である
エメラルドに一種の深みを与えてくれる効果があるでしょう。
主要な産出国
コロンビア
(世界の80%を産出
ブラジル

ザンビア
ジンバブエ
マダガスカル
南アフリカ
南米大陸



アフリカ大陸
ロシア・パキスタン他
現在流通しているエメラルドは、エンハンスメントと呼ばれる人工的な処理をしたものが一般的です。
エンハンスメントとは石の輝きを増すために加熱したりオイルに浸し表面の傷や亀裂などを落ち着かせる
含浸処理方法で、これは宝石業界で正式に許可されていますので、価格を下げるものではありません。
処理石は鑑別書にも記載する事が義務づけられています。
エメラルドの硬度は7.5で硬い部類に入るのですが、内包物が多いためやや割れやすい性格を持っています。
カジュアルな装いにはあまり向きません。
また、ダイヤ・ルビー・サファイアに比べ比重が軽いため同じカラット数でもより大きく見えます。
鉱物的には、ベリル系に属しますが含まれる金属元素の違いで色合い・性格がかわります。
では、次にベリル系の仲間達をご紹介しましょう!
 ベリルの仲間達 
アクアマリン ラテン語で海水を意味します。その名にふさわしい清涼感一杯のブルー色は
鉄分含有によるものです。
内包物が少なく透明度が高く耐久性に優れていて割れにくく傷も付きにくいという
エメラルドとは対照的な特徴を持っています。
モルガナイト ベリルに含まれた微量のマンガンの影響で可憐なローズピンク色の透明度の高い宝石になりました。
レッドエメラルド モルガナイトよりもマンガンの含有量が多いためルビーに似た赤石のベリルになりました。
イエローベリル 黄色のベリルでより濃い黄金色のベリルはゴールデンベリルと呼びます。
ゴッシュナイト 無色のベリルです。

エメラルドの宝石ことば エメラルドの象徴
幸運 夫婦愛 精錬 視力の回復

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