K店長の宝石ストーリー


第5話
ヒスイの(翡翠)編

東洋の代表的な宝石です。
ワビ・サビが感じられる色合いのヒスイ。東洋人好みの半透明の色合いが特徴です。
健康に恵まれ不老長寿・招福財運の象徴で特に中国では「玉」と呼ばれ
宝石の中でも徳と幸運をもたらす守護石。
また古来よりヒスイは、王の象徴で国王が地方の知事に命令を贈る時に勅使の印として
ヒスイの証明と持参したと言われています。
日本においては、古墳時代の遺跡から発掘された匂玉がヒスイで
江戸時代まで帯止めなどに愛用されるなど伝統的にヒスイを愛する心を継承してきました。



ヒスイは漢字で「翡翠」と書き「翡」は赤「翠」は緑を指します。
このことからも分かるようにヒスイは赤・白・薄紫・黒など
多彩なカラーバリエーションがあります。
美しい緑色が最も高く評価され、
次にラベンダー色の良質なヒスイが続きます。
他の色にはあまりクウォリティーの高い石が
産出されないのが実情です。
ヒスイの産出国はビルマ(ミャンマー)に限られ
原石は数`から数十`という巨大な大きさで採掘されます。
しかし原石の価値は外側から判断するのは極めて難しく
割ってみないと質の良し悪しは判りません。


ヒスイの優れた特徴 ヒスイの注意点
ヒスイの硬度は、6.5〜7とされそれほど硬くはないのですが、
どこから加えられる破壊作用に対しても強靭な粘り強さを持って
おりこの点に関してはダイヤをしのぐ数少ない宝石です。
硬玉(ジェダイド)
輝石に属し独特な緑色は微量の酸化クロムに
よってもたらされ硬度は、6.5〜7で一般的に
ヒスイとよばれるのはこのジェダイドです。
軟玉(ネフライト)
角閃石に屈し硬玉に似ている緑色は内包する
鉄イオンによるもので硬度は6〜6.5です。
台湾ヒスイと呼ばれるのがこの石ですが、
本物のヒスイとは別物と考えて下さい。

ヒスイの宝石ことば ヒスイの象徴
福得・福財 五徳(仁・知・義・礼・信)

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