K店長の宝石ストーリー
第9話
トルマリン編
トルマリンの語源は、スリランカ語でトルマリ「いろいろな色」の意味です。
「画家のパレットにあるすべての色はトルマリンに見られる」と
いわれるほどトルマリンのカラーバリエーションは楽しい。

かつてはそれぞれが別の石であると考えられていたくらい個性的な石の集団なのです。
長い間ルビーやエメラルドなどと混同され「トルマリン」として知られるようになったのは

16世紀にブラジルで大量に発掘されてからのことです。



*赤(ルベライトトルマリン)
    内包物にマンガンが含まれると赤色になりルビーの代用品として
    珍重されていた事もありルベライトと呼ばれます。

 
*青(インディコブルートルマリン)
    内包物に二価鉄三価鉄を含むと青色のトルマリンになります。
    藍染めの青色にも似た深い青でなおかつ透明感があるものが評価は
    高いです。

*緑(グリーントルマリン)
    内包物に酸化クロムが含まれると緑色のトルマリンになります。
    グリーンといっても竹色のような薄い色からエメラルドのような濃いグリーン
    まで色調が微妙に異なります。黒ずんだ色のものは評価が下がります。
左Pt900 ルベライトトルマリン
右Pt900 グリーントルマリン

*ピンク(ピンクトルマリン)
    パステルピンク色のトルマリンからやや紫がかったピンク
    ルベライトに近い赤味が強いものなど色調は幅広い。

 
*黄色(イエロートルマリン)
    内包物に鉄とチタンを含むと黄色のトルマリンになります。
    テリが強くイエローダイヤのような輝きを持つカナリー色したトルマリンは
    カナリートルマリンと呼ばれ評価が上がります。

*赤系の色と緑系の色を一つの石に持つ石(バイカラートルマリン)
    二色のバランスが良く色のコントラストがはっきりしたものが評価が
    高くなります。
    

*緑色に多い(トルマリンキャッツアイ)
    トルマリンをカボションカットした際に「
シャトヤンシー効果」により
    一条の光の線が浮かび上がるものがトルマリンキャッツアイです。
    光の線がよりクリアーなものが良質です。
左K18WG インディコブルーライトトルマリン
右K18WG ルベライトトルマリン


その他にも茶色のトルマリンなどもあるがスイカのように中心部が赤く
その周囲を緑色で囲んでいるウォーターメロントルマリン
なども稀少価値が高い。
左Pt900 グリーントルマリン
右Pt900  バイカラートルマリン

その中でも最も最近発見されたネオンブルーの色を持つパライバトルマリンを最後に紹介します。

*ネオンカラーのような青色(パライバトルマリン)
    ブラジルのパライバ地方で1989年に発見されました。
    蛍光塗料でも入っているこのようなネオンカラーが最大の特徴で
    なおかつ透明度が高いものが最も評価が高いです。
    このネオンカラーを生みだした原因は、本来混じりあうことのない
    酸化クロムと銅が融合したことにより生み出されました。
    現在、ナイジェリアなどでも産出されるようになったが安定した産出量は
    まで見込むことができず非常に高価で売買されています。
    今後最も注目されるトルマリンです。
    
Pt900 パライバトルマリン

主な原産国 ブラジル・アメリカ・ロシア・スリランカ・アフガニスタン・ケニア
マダガスカル・ナイジェリア・タンザニアなど

トルマリンの硬度は7。
また、電気石と呼ばれるように帯電しやすい宝石なので埃などが付きやすい特徴があります。

トルマリンの宝石ことば トルマリンの象徴
すべてを満たす 以心伝心 ひらめき 円滑な人間関係

トップページへ戻る