K店長の宝石ストーリー

第3話
オパール編
古代ローマ時代には、オパールは「キューピットストーン」として、大人気を博したものです。
恋人達の愛の成就、又は、人々の幸せをかなえる宝石として願い事にさかんに利用されました。
ギリシャでは予言や占いに使われ、ある時代には、安産を呼ぶと信じられたこともあります。
通常使われる「オパール」という名はドイツ語で、サンスクリット語の「宝の石」が語源とされ
日本には明治の文明開化とともに、函館を通じて鹿鳴館に出入りする婦人たちを魅了し
以来あっという間に女性の心をつかみ、オパールは日本人が最も好む宝石の一つとされています。


オパールを手に持って動かすと、赤、青、緑、紫、黄、など虹の様な
七色が次々に浮かびます。
これが宝石の中でも、オパールだけが持つ遊色効果(プレイ・オブ・カラー)です。
オパールは、非結晶質の鉱物で主成分は含水珪酸。
珪酸には、ニカワのような性質がありこれは水に溶解した石英が、
岩石の割れ目などに沈殿し、独特の柔かさを持つ他に比類の無い宝石が誕生しました。
オーストラリアオパール
リング&ペンダント
 オパールの種類 
オパールは地色で以下の5種類に分類されます。
オーストラリア・オパール
(オーストラリア)
白色乳白色の地色にプレイ・オブ・カラーが輝きます。
ブラック・オパール
(オーストラリア)
黒、濃い青、緑の地色のオパール。赤やオレンジのプレイ・オブ・カラーが輝き、
表面に曇りがなければより高く評価されます。
ウォーターオパール
(メキシコ)
透明の水のような石のなかに、プレイ・オブ・カラーがいきいきと輝きます。
メキシコオパールとも呼ばれます。
ファイアーオパール
(メキシコ)
透明か透明に近い、オレンジ、赤色の「炎のオパール。
地色の特に美しいものは、プレイ・オブ・カラーが無くても高く評価されます。
ボルダーオパール 母岩が茶色のオパール。石の裏側を見ればすぐ判断できます。
色合いは、ブラックオパールに近いものが多いです。

オパールはデリケートなジュエリーです。
硬度が低く、割れやすくて、傷つきやすい。
水分を多く含んでいるので熱や乾燥でもひび割れを起こすので、
使い方や保管場所にも十分気をつけて下さい。
しかし表面に付いた細かな傷は、簡単に研磨で輝きを取り戻すことができるので、
ぜひ専門家に相談してみて下さい。
ファイアーオパール
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オパールの宝石ことば オパールの象徴
希望・無邪気・克己 名誉の保護・心眼

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