K店長の宝石ストーリー
第10話
ガーネット編
ヨーロッパでは、魔除けの石として・・・わが身を守ってくれる石として・・・珍重され、
なかでも十字軍の兵士が戦場でガーネットを肌身離さずもっていたという逸話は有名です。
また、世界の名家に結束と繁栄をもたらしたのもこのガーネット。
ロマノフ王朝・ブルボン王朝・バブスブルク王朝などの世界の名家がそれぞれの栄華を物語る秘宝の数々の中にも
高価な貴石に混じって非常に重要な位置を占めています。


ガーネットもトルマリンと同じように単一の石を指しているのではなく石の組成上において似た傾向をもつ
色石のグループをガーネットとくグループにまとめて総称しています。
珪酸塩鉱物で同じ結晶形をしているためガーネットとしてたばねられていますが、
硬度も微妙に異なり含有成分の違いで異なった色も生まれました。
そのためグループの中でも1ctあたりの価格が50〜100倍もの差がうまれてしまっているのが現状です。




*デマントイドガーネット(ロシア、ウラル地方・アフリカ、ナミビア)
   透明度があり美しいやや黄色味がかった緑色のガーネットです。
   ガーネットのグループのなかで最も高く評価されていますが
   大きなものは産出されておらず2ct以上になるとほとんど取れないのが現状です。

 
*グリーンガーネット(ケニア・タンザニア・マダガスカル)
   深い緑色で透明度もあるため内包物の多いエメラルドよりも好む人がいる程です。
   中でもケニアのシャボ国立公園一帯で採れるシャボライトと呼ばれる
   グリーンガーネットは一番人気です。


*スペッサータイトガーネット(タンザニア・マダガスカル・スリランカ・ミャンマー)
   褐色味を帯びた赤から赤味の強いオレンジフルーツのマンダリンを思わせる鮮やかな
   オレンジ色まで色の幅は広い。
   オレンジ色が鮮やかなスペッサータイトガーネットをマンダリンガーネットと呼びます。
Pt900
デマントイドガーネットリング
*ロードライトガーネット(スリランカ・ダンザニア・ブラジル・マダガスカル)
   「バラの花のような石」という意味を込めて命名されました。
   やや紫を帯びた赤色がローランドガーネットの特徴でまた比較的大粒なものも産出
   されています。

*アルマンダイトガーネット(ブラジル・タンザニア・マダガスカル・モザンビーク)
   一派的にガーネットと呼ばれているものです。
   特徴はざくろ色を思わせる濃い赤味のある色合いを持ち産出量も多いため安価で
   流通しています。
   黒味が強いと評価が下がるためできるだけ透明感があって大粒のものを選ぶのが
   ポイントです。
K18WG 
ピンクサファイア
マンダリンガーネット



ガーネットの宝石ことば ガーネットの象徴
貞節・親切・友愛・恋情 変わらぬ思い・いたわり・募る思い

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